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節約は固定費の削減から!一人暮らしにおすすめの固定費削減術を紹介

こいん

あれこれ出費ばかり…。私が夢見た一人暮らしはこんなんじゃない!

ぽち

実家暮らしの方がよかったかもニャー…

期待に胸を膨らませて始めた憧れの一人暮らし。しかし現実は厳しく、自由に暮らすどころか毎日を生きるのが精一杯という人も多いのではないでしょうか。

私が初めて一人暮らしをしたのは20代前半。安月給で収入を増やせるあては皆無。自由に使えるお金が欲しくて節約を考えたものの、食べ盛りゆえに出費のメインだった食費だけは削りたくありませんでした。

そんな折、会社の先輩から教わったある節約術を言われた通りに実践したら、給料日前でも使えるお金が手元に残り、節約を意識する機会が激減したのです。

簡単に取り組めて効果抜群だった節約術。それは固定費の削減でした。

というわけで、この記事では固定費の節約が効果的な理由と具体的な方法を、実体験を交えながらわかりやすく紹介します。

お金の余裕が0の一人暮らしは苦痛でしかありません。記事を最後まで読んで節約術を身に付け、金銭的ゆとりがある楽しい生活をぜひ手に入れてください。

固定費/変動費とは?

こいん

固定費ってどんな費用のこと?

ぽち

固定費以外の費用も知っておきたいニャー。

生活費の大半は「固定費」か「変動費」のどちらかに振り分けられます。

それぞれの定義と、該当する具体的な費用を以下の表にまとめました。

  定義 代表的な費用
固定費 一定期間ごとに決まった金額が発生する費用

住居費
保険料
通信費
サブスクリプション
税金 など

変動費 支払いの都度、金額が異なる費用 食費
日用品費
交際費
娯楽費
美容費 など

まずは自分の生活費の中から、固定費に該当する費用をピックアップしてみましょう。

節約するなら固定費から削減すべき3つの理由

こいん

私の場合は携帯代や動画配信の料金とかね。でも、何でこれらを減らすべきなの?

ぽち

減らせるならどこを減らしてもいいんじゃニャい?

節約は固定費から行うべき理由は以下の3つです。

  1. 効果が持続するから
  2. 効果がわかりやすいから
  3. ストレスを感じにくいから

1つずつ詳しく紹介します。固定費を見直すと今まで成果が出なかった節約が面白いように上手くいきますよ。

1.節約効果が持続するから

固定費は毎月、毎年など定期的に発生するので、費用そのものを減らせば支払いの度に必ず節約できることになります。

例えば、毎月の保険料が3,000円だった保険を見直して2,500円になったとします。あなたがするのはたった1回の契約更新だけですが、後は支払いのたびに500円ずつ節約できます。

このように、固定費は1度削減すると効果が続き、結果的に大きな節約となって自由に使えるお金が手元に残ります。

2.節約の効果がわかりやすいから

固定費は節約前後の金額を並べることで、節約効果が数字ではっきり表れます。

先ほどの例で1年間保険料を毎月支払った場合の金額を表にすると以下のようになります。

こいん

少しずつでも着実に節約できているのがわかるわね!

変動費だと金額が固定されないので節約額が安定せず、自分の努力が正しいのか確信が持てなくなり挫折の原因になります。

目に見えて成果が実感できる固定費の削減は、お金だけでなく節約のモチベーション維持にも一役買ってくれます。

3.比較的ストレスなく節約できるから

節約ができない最大の原因は、毎回努力しなければいけないことによるストレスです。

同じものを買うなら少しでも安い方がいい。そう思って一度くらいこのような経験をしたことはありませんか。

  • ひとつ物を買うのに何件もお店をはしごして値段を比較する
  • 今すぐ欲しいのにポイント倍増の日まで待つ
  • 値引きシールが貼られるまでスーパーの店内を徘徊する

こうした行動は労力と時間を費やし、ストレスを感じます。買い物のたびにこのような苦痛を味わったら挫折するのも無理はありません。

ただし、これは節約する費用が変動費の場合の話。固定費の場合、大変なのは最初だけです。

例えば、保険料は年に1回程度、内容を見直して保険料を決めたら、後はそれに従って毎月支払うだけです。見直し時は大変ですが、そこを過ぎれば後はほぼノンストレスで節約効果を得られます。

こいん

トータルで感じるストレスは変動費の節約より格段に小さいわね!

ぽち

でも成果はしっかり出るんだニャー!

たいし先生

だからこそ、節約は固定費から行うべきなのです。

【まずはここから】真っ先に削減すべき固定費2選

こいん

固定費の削減が効果的なのはわかったけれど、どこから手を付けよう…。

削減すべき固定費は、より安いもので代用できる、もしくは無くしても生活に支障がないものです。

ここでは、多くの人が無駄遣いをしがちな固定費を2つ紹介します。

無駄遣いが多い固定費2選

  1. サブスクリプション・会費
  2. 携帯電話料金

1.サブスクリプション・会費を見直す

サブスクリプションとは、決まった料金を支払うと商品やサービスを一定期間利用できる仕組みのことで、代表的なのがレンタルです。

サブスクリプションは必要と思って使い始めても、時間が経つと必要性が下がる、またはまったく必要なくなるケースがあります。

よくあるケースと対策例を以下にまとめましたので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

無駄遣いの
パターン
具体的な例 対策例
料金だけ払ってまったく使っていない オンラインサロン 退会する
複数の似たようなサービスにお金を払っている HuluだけでなくNetflixやU-NEXTにも加入している 最も使っているもの1つに絞る
類似サービスを比較しない みんなが使っているから自分もAudibleを使っている より安いaudiobook.jpなどをチェックする
こいん

こう言われると結構ムダがあるわね。

たいし先生

1回の支払いは小さくても積もるのが固定費です。侮ってはいけませんよ。

2.スマホの料金プランを見直す

固定費を削減したいなら、真っ先にスマホ料金を見直しましょう。

総務省「令和5年版情報通信白書データ集」によると、今や個人の7割超がスマホを持っている時代です。一方、サービスの多様化、複雑化で必要ないプランに加入し、無駄に高い料金を払っている人が増えています。

見直しの基本は格安SIMの利用です。以前は電波が届かない、通信速度が遅いなどと言われていましたが、現在は3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)も格安プランを取り扱っており「キャリアを普通に使う意味は皆無」とまで言われるほどの高品質です。

需要が高い8GB以下の利用プランを比較したものを掲載しておきます。あなたのスマホ代、高くないかチェックしてみてください。

(引用元)

価格.com「スマートフォン料金プラン比較」(2024年9月8日時点)

【本気で節約したいならココ】削減効果が高い固定費3選

多くの人が無駄遣いしているサブスクリプションと携帯電話料金について見てきましたが、この2つで節約できる金額は月に数千円程度です。バカにならない金額とはいえ、やや物足りないと感じる人もいるでしょう。

そこでここでは、普段なかなか見直す機会がない固定費の節約術を紹介します。

ここまで見直すと月1万円以上の節約も視野に入ってきますのでぜひ参考にしてください。

1.保険契約を見直す

保険は「発生確率は超低いが、実際に起きてしまったら人生が台無しになるほどの出費が生じるできごと」に備えるものです。それ以外のできごとには基本的に貯金で備えます。

「人生が台無しになる出費」がいくらなのかは人によって異なりますが、基本的に必要な保険は3つだけです。こちらの記事で紹介していますので、自分が入っている保険はどうかチェックしてみてください。

こいん

3つ?ガン保険とかかな?

たいし先生

いいところを突いていますが、ガン保険は絶対必要ではありませんね。

ガンは今や「2人に1人がかかる病気」と言われています。発生確率、高いですよね。

また、実際にガンにかかって生じる治療費は人生が台無しになるほど高額ではありません。

高額療養費制度や医療費控除などを活用すれば、一般的な年収の世帯なら月8万円程度の負担で済むので100万円も貯金しておけば十分対応できます。

そもそも、若い人はガンになる可能性が低いです。若いうちにガン保険に入るくらいなら生活習慣を見直すなど、健康的に暮らすことを意識した方がコスパが高いです。

保険は貯金で備えられない間だけ入り、お金が貯まって不要になったらスパっと解約しましょう。生活環境の変化に応じて保険契約を見直さないと、いつまでも無駄に高い保険料を払い続けて「保険ビンボー」になってしまいます。

2.電気・ガス・水道の使い方と契約を見直す

生活に必須の光熱費の見直しも節約効果が高いです。

電気・ガスはともに自由化され、多くの企業が小売事業に参加できるようになったため、私たち利用者側の選択肢が増えました。

とはいえ、供給元はこれまでと変わらず、どこと契約しても品質は同じです。

こいん

ってことは、単純に安いところを使えばいいってことよね?

たいし先生

その通りです!

また、光熱費がかさむ要因の一つが給湯です。

ガスと水道、オール電化の家でも電気と水道と、給湯は2つのエネルギーを同時に消費するので、お湯の使用料を抑えるだけでも光熱費は変わってきます。

他にも普段のちょっとした工夫で光熱費は節約できます。詳しくはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。

3.家賃を抑える

賃貸住まいの人に重くのしかかるのが家賃。毎月数万円の出費は必要とはいえ、少しでも安く抑えたいのではないでしょうか。

家賃の節約方法は2つあります。

  • 値下げ交渉をする
  • 引っ越す

意外に思われますが、家賃交渉は普段から割と当たり前に行われています。また、物件探しもちょっとしたコツを知っているだけでスムーズに進みます。

家賃交渉や引越し先選びについてはこちらの記事で紹介しています。お金だけでなく時間や労力も節約できますので、ぜひ参考にしてください。

固定費削減を成功させる4つの秘訣

固定費削減の方法を具体的に紹介してきましたが、ここからは固定費の削減を含めた節約を成功させるためのコツを紹介します。

節約を成功へ導く4つの秘訣

  1. 目標を決める
  2. 現実を知る
  3. 無理をしない
  4. 節約にこだわらない

成功のキーワードは「ほどほど」です。1つずつ、詳しく見ていきましょう。

1.節約の目標を決める

節約したいなら目標を立てましょう。

節約は小さな努力の積み重ねです。ドンと効果が実感できることの方が少ないので、絶対に達成したい目標がないと言い訳ばかり考えてやらなくなります。

注意して欲しいのは、いきなり高い目標を立てないことです。節約に限らず高すぎる目標は挫折の原因になります。最初の目標は、目標と感じないくらい低めに設定してください。

私はコーヒーが大好きで毎日コンビニで1杯200円ほどのドリップコーヒーを買っていましたが、スーパーで1リットル100円ほどのペットボトルコーヒーを買って水筒に入れて持つようにしました。

1本で2日もつので、2日で400円使っていたのを100円に節約できた計算になります。毎日コンビニに寄る時間も節約できるので実際の効果はもっと大きいです。

こいん

大好きなコーヒーをやめたわけではないからストレスもなさそうね!

1日150円の節約を目標にする人は少ないでしょうが、月に4,500円、1年で54,000円節約できると考えると結構大きいと思いませんか。

まずは節約になると思えないくらい小さな目標を立てて取り組んでみてください。

2.家計簿をつける

節約したいなら現実を知りましょう。どこにいくらお金を使っているのか把握しないと、改善すべき箇所がわからないからです。

おすすめは家計簿をつけることです。しかし、ガチガチにつける必要はありません。最初は何にいくらお金を使ったかをメモするくらいで大丈夫。収入は無視しても構いません。

ぽち

ホントにその程度で大丈夫ニャのか?

収入は嬉しいものなので、メモなどしなくても案外覚えています。お金が出ていく嫌なことだけメモしましょう。

ポイントは使った都度メモすること。後でまとめてだと思い出せず漏れの原因になりますし、考えるのが面倒とそもそもやらなくなるからです。

私はスマホに家計簿アプリをダウンロードして、お金を使うたびに入力しています。自動で集計してくれますし、慣れて収入まで入れると収支が可視化でき節約効果がより実感できます。

もし、すでに家計簿をつけるのは習慣化できているのに節約ができていないとお悩みなら、こちらの記事をぜひご覧ください。家計簿との向き合い方を見直すきっかけになるはずです。

3.無理をしない

目標設定、収支管理ですでに言いましたが、節約で無理をしてはいけません。ストレスで挫折するからです。

無理と思ったらハードルを下げましょう。

仕事のお昼休みにご飯を食べに出かけたら行列待ちで時間を費やし、落ち着いて食べられなかった経験は会社員なら一度はあるのではないでしょうか。

弁当を持参すれば食べに出かける時間を節約できます。しかし、毎日作るのは面倒…。それなら出勤前にお昼ご飯を買っておけば、楽に時間もかけずにお昼ご飯が食べられますよね。

ぽち

節約した時間に昼寝すれば午後の仕事もはかどるニャー!

節約で大切なのはハードルを越えること。そしてそれを続けることです。そのために最初は越えるハードルではなく、またぐハードルを用意しましょう。

4.節約に固執しすぎない

節約にあまりこだわり過ぎてはいけません。

自分の努力だけで結果が出るため、自由に使えるお金づくりの「はじめの一歩」として節約は最適です。

しかし、節約には限度があります。山で自給自足といった極端な生活をしない限り、どんなに節約を頑張っても生活費を0にはできません。

ある段階で力を注ぐのを止めないと後はほぼ無駄な努力になります。

節約は資産形成の一手段に過ぎません。他の手段も交えて、結果的に経済的にゆとりある暮らしができればよいのですから、節約にあまり固執しないように注意しましょう。

こいん

ゆるーく取り組むくらいでちょうどいいのね、節約って。

ぽち

他の手段ってどんな方法があるのかニャー?

資産形成成功への道はこちらの記事で案内しています。歩きやすいようにしっかり整備されていますので、まずは一度お越しください。

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まとめ 1回の節約がずっと続く!固定費削減で楽しい一人暮らしをGETしよう!

節約は1回やったら効果が続く固定費の削減が楽でおすすめです。

大切なのはこだわらない、無理しない。

節約には限度があります。ほどほどで次に目を向けないと労力と時間の無駄遣いになることを頭に入れておいてください。

ある程度、結果が出たら節約に関してあなたは十分なレベルに達しています。さらに上を目指すより、他の資産形成レベルを上げる方がより簡単に結果を出せるでしょう。

節約したお金をさらに増やす王道は投資です。

投資は危険、投資は怖いと思って今まで手を出さずにいたのなら、こちらの記事でその誤解を解いてください。そして、再現性の高いお金が増える投資術を真似してみてください。

経済的にゆとりある未来が夢ではなく、現実のものになりますよ!

執筆者プロフィール

ツツミ ジュンイチ
ギャンブルで約800万円の借金を経験した元多重債務者。 完済後、敵に回していた金利を味方につけるためにお金の勉強を始め、現在積立NISA・仮想通貨による資産運用に挑戦中。 夢は死ぬ前日まで妻と好きなものを楽しく食べること。2級FP技能士。日商簿記3級保有。

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