【実話】これからの資産運用の結果を左右するリスクとリターンの極意
投資はリスクがあるから怖い…。でも、寝ててもお金が入ってくる夢の配当金生活は送りたい!
リスクから逃げ回ってたら配当金生活なんて無理ですよ!
日本人はリスクを取るのが苦手と言われる傾向にありますが、どう思いますか?
もし、あなたが「リスクを取れるのは一部の天才的な起業家や投資家たちだけ。自分みたいな普通の人間には無理…」と思っているなら、ぜひ今回の記事を最後までお読みください。
今回の記事を読めば、リスクとリターンの関係性がハッキリし、資産運用だけでなく人生で後悔しないための適切なリスクのとり方のヒントが手に入ります。
さらに、実際に私がたったの3年で貯金0円の状態から資産1,200万円にまで伸ばした事例からエッセンスもセットで紹介するので参考にしてみてください。
リスクを回避してリターンを手に入れたい人へ
まずリスク=危険と解釈するのをやめましょう。
なぜなら資産形成では、リスク=リターンの振れ幅という意味だからです。振れ幅なので、マイナスに振れることもあればプラスに振れることもあります。
つまり、リスクを恐れて何もしないでいるとリターンも手に入れられません。
例えば、次のグラフをご覧ください。
これは、保険会社が絶対に教えてくれない貯蓄型保険の罠とは?【貯蓄は貯蓄!投資は投資!】で紹介した米国株式に投資した場合の投資期間とリターンのちらばり方をまとめたものです。
リスク=リターンの振れ幅
- 運用期間1年:-37% ~ +37.6%
- 運用期間5年:-0.76% ~ +28.7%
- 運用期間10年:+0.67% ~ +20.0%
- 運用期間15年:+6.1% ~ +19.5%
このように運用期間によって、期待できるリターンの幅は変わります。
なお、必ずしも全ての金融商品のリターンがこのグラフのようにプラスに収束していくわけではないので注意してください。
リスク=危険って考えてたわ…。
理解が足りなかったわね。
学校でも会社でも教えてくれないから仕方ないですよ。
適切なリスクをとって致命傷を負わないことが大事ニャン!
適切なリスクをとってリターンを手に入れるには?
残念ですが、適切なリスクのとり方に絶対的な正解はなく、自分の頭で考えるしかありません。
なぜなら、私たちの状況は一人ひとり違うからです。状況が違えば、同じことをしていても結果に対する受け止め方が変わってきます。
例えば、この2人が100万円を投資するとしましょう。
Aさん
- 34歳
- 独身
- 副業でも月5万円稼いでいる
- 生活防衛資金を2年分確保
- 堅実な性格
Bさん
- 42歳
- 既婚(専業主婦の奥さんと子どもが2人)
- 副業はしていない
- 生活防衛資金を3ヶ月分確保
- 見栄っ張り
残念なことに30万円ほど損してしまいました。
Bさんの方が30万円の損失で受けるダメージは大きいと思うのですが、どうでしょう?
資産運用は良い時ばかりではありません。歴史を振り返ると何度も暴落を繰り返しているので、資産が減る時は必ず訪れると言っていいでしょう。私も数ヶ月で資産の半分が吹き飛んだことがあります…。
大事なのは、自分がどの程度のリスクなら飲み込めるのかを客観的に判断することです。
何を基準にして考えればいいの?
感覚でOK?
数字の話をしている時に感覚を持ち出すと混乱しますよ!
次の項目を参考にしてみてください。
とれるリスクを決める要素
- 年齢
- 家族構成
- スキル
- 生活防衛資金
- 性格
自分の現在の状況を冷静に考えて、もし損をしても家計もメンタルも致命傷を負わないリスクをとりましょう。
早くお金持ちになろうとして、自分のキャパを超えた投資をするのは運転免許をとったばかりの人がフェラーリのようなスーパーカーのアクセルを踏み込むようなものです。危険ですよね?
「そんなことをする人はいないよ」と呆れるかもしれませんが、投資となると自分がやっていることを理解していない人が多いので気をつけましょう。
適切なリスクをとってリターンを手に入れるために絶対にやってはいけないこと
適切なリスクをとるためには、自分の頭で考えることが大事だと解説しましたが、時には考えるのが面倒くさいと思うこともあるでしょう。
そんな時は他人に頼りたくなるかもしれません。参考にするのは良いですが、絶対に鵜呑みにしてはいけません。
なぜなら、あなた以上にあなたのお金のことを考える人はいないからです。
また社会にはあなたのことを心配するフリをして、お金を横からかすめ取ろうとする人や会社も少なくありません。
良い人のフリをして近づいてくる人たち
- 詐欺師
- FP
- 保険会社
- 証券会社
- 銀行
彼らが扱っている商品の中には粗悪商品と言わざるを得ないものがあります。決して、彼らが人として悪いということではないので注意しましょう。
典型的な例が貯蓄型保険です。
貯金もできるし、投資までできる夢のような商品ですが、中身は粗悪商品が合体したものです。
詳しく解説した記事を紹介しておくので、時間とお金をムダにしたくない人は一度チェックしてみてください。
リスクとリターンについて考えるのが難しいという人へ
自分の頭でリスクとリターンについて考えるのは難しそうですよね?
いいえ、実は簡単です。
なぜなら、あなたは普段から無意識にリスクとリターンを計算しているからです。ただ資産運用での経験値が足りていないだけです。
例えば、あなたは普段こんな時にリスクとリターンを何気なく考えています。
- 天気予報を見た時
- 就職活動をする時
- 受験をする時
ひとつずつ見ていきます。
天気予報を見た時
出かける前に天気予報をチェックするかと思いますが、実はこの時にリスクとリターンを考えてます。もし降水確率が高ければ普段とは違う行動を選んでいませんか?
降水確率80%の場合
- 傘を持っていく
- 洗濯物は取り込んでおく
最大のリスクは、あなたがズブ濡れになり、洗濯物もビショビショになってしまうことでしょう。体調を崩したら大変ですし、もう一度洗濯するのは面倒くさいですよね。
リターンがないように思うかもしれませんが、天気予報の場合はマイナスの状況にならないという意味で十分プラスです。
体調を崩さなければやりたいこともできますし、もう一度洗濯機を回さなくていいので時間も労力も浮きますよね。
言われてみたら、リスクを避けてるわ…。
日常の何気ない行動でもリスクとリターンを考えてるニャン!
就職活動をする時
就職活動は人生の一大イベントですが、この時もリスクとリターンを考えています。なぜなら、就職活動は本質的には投資だからです。
投資と言っても、使うのはお金ではなく、あなたの時間です。
例えば、こんなことを考えたのではないでしょうか?
- 公務員:大幅な年収アップは見込めないけど、食いっぱぐれにくい
- 大企業:自由にやれることは多くはないけど、給与は高い
- 中小企業:人材不足が気になるけど、早く経験値を積めそう
- 起業:当たらなかったらご飯を食べれないけど、一発当てたらデカイ
どの道を選んでも、リスクとリターンはセットです。
自分が何を手に入れたいのかによって正解は異なります。
僕は20代で起業したけど、最悪コケても企業に勤めればいいと思ってましたよ。
年齢と家族構成によってとれるリスクが変わるいい例ね!
受験をする時
受験もリスクとリターンについて考えている良い事例です。
その後の人生を大きく決めるかもしれない選択ですからリスクとリターンを考えないわけにはいかないからです。
- 大企業に就職したいから高学歴卒となる大学へ進む
- ベンチャー企業に就職したいから自由な校風を優先する
- 好きな人とキャンパスライフを送りたいから同じ大学を選ぶ
最後の理由って、私じゃん…。
恥ずかしいよ!
人生に正解なんてないんですから、自分が納得してるなら大丈夫です!
自分で考えてたどり着いた結論なら、学びがあるはずニャン!
【実話】私はこうやってリスクとリターンをとりました
ここでは、実際に私がたったの3年で貯金0円の状態から資産1,200万円にまで伸ばした時にとったリスクに関するエピーソードを紹介します。
結論から先にお伝えすると、多くの人が金融資産を投げ売っている暴落時に私は金融資産を買い増ししていました。
市場とは完全に真逆の行動なので、友人たちは口を揃えて「お前はリスクをとりすぎだ!馬鹿なことはやめた方がいい」と言っていたことを覚えています。
もし、あなたも私の友人のように「そんなハイリスクはとれない…」と思うようなら資産を増やすリスクのとり方のヒントが手に入るので参考にしてみてください。
- 暴落時は金融資産のバーゲンセール
- 余剰資金があるからリスクがとれる
- 余剰資金の全てを突っ込むような真似はしない
ひとつずつ解説します。
暴落は金融資産のバーゲンセール
意外かもしれませんが、暴落は大チャンスです。なぜなら多くの人がパニックになり、価値のある資産を投げ売りしてしまうため、破格の値段で買えるからです。
実際、私は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた金融市場の下落時に投げ売りされていた資産をいくつか買いました。
原油はその一つです。当時は主要都市がロックダウンなどで封鎖され、人と物の流れが制限されました。その結果、原油を使う飛行機が減便され、工場も稼働をストップ。原油の需要が激減して価格は大暴落。一時はマイナスになったほどです。
経済産業省もスペシャルコンテンツ「新型コロナウイルスの影響はエネルギーにも?国際原油市場の安定化に向けた取り組み」を発表しており、重大な問題だったことが伺えます。
「価格が上がる保証なんてないのに、どうして買ったのか?」と不思議に思うかもしれませんが、私なりの理由はいくつかありました。
リスクをとった理由
- 人類にはこれまでも様々な疫病との闘いに勝ってきた歴史がある
- 世界の分断は一時的であり、いずれ交流は再開する
- 交流が再開すれば以前のように飛行機は必ず利用される
気になる結果は、多くの人が直面している燃料の高騰などから察していただければと思います。
余剰資金があるからリスクがとれる
暴落は金融資産のバーゲンセールとも言えますが、投資に回すお金がなければ指をくわえて眺めていることしかできません。
私が暴落時に投げ売りされている金融資産を買えたのは、こうやって投資のための資金を用意していたからです。
- 固定費を見直して収入の範囲内で生活する
- 毎月一定の金額を投資用口座に入れていく
- 粗悪な保険や投資商品に手を出さない
地味に感じるかもしれませんが、本当の話です。特別なことは一切やっていません。
限られた収入だったとしても、うまくやりくりすれば資産は増やせます。
そんな蓄財上手になるための第一歩は固定費の見直しです。生活の満足度を下げることなく毎月の支出を減らしたい人はこちらの記事が参考になります。
余剰資金の全てを突っ込むような真似はしない
暴落時にこっそり資産を買っていましたが、余剰資金の全てを突っ込むようなことはしませんでした。なぜなら、最悪の結果に終わった時にメンタルがもたないと考えたからです。
原油の価格はいずれ上がるだろうと期待していましたが、未来は誰にもわかりません。もし原油に代わるエネルギーが登場しようものなら、私が投じたお金は返ってこないかもしれません。最悪の結果です。
無理して一発でお金持ちになろうとするのは投資ではなくギャンブルです。歴史を振り返ると暴落は何度も起きているので、チャンスはいくらでもあります。焦る必要はありません。
過去100年の株価大暴落
- 1929年:ウォール街大暴落
- 1987年:ブラックマンデー
- 2008年:リーマン・ショック
- 2010年:フラッシュショック
- 2020年:OPECクラッシュ
- 2020年:新型コロナショック
大事なのはチャンスが訪れた時に市場に飛び込めるだけの体力、つまり余剰資金があるかどうかです。
「余剰資金があれば苦労しないよ!」という人は、ミニマリストから学んでみるのがおすすめです。
私もミニマリズムを学んでから毎月の収支は黒字になりました。詳しくはこちらの記事で解説しているので無理なく自然にお金持ちになりたい人はチェックしてみてください。
適切なリスクとリターンについて学べるおすすめの本と映画【無料あり】
適切なリスクをとらなければリターンを手に入れることはできませんが、簡単にできたら苦労しませんよね?
リスクのとり方を間違えると一撃で致命傷を負うかもしれません。とはいえ、リスクをとって失敗することに怯えて何もしないでいると、何も変わりません。時間だけが過ぎていきます。
そこで上手にリスクをとり、あなたが望む結果を得るために役に立つ本と映画を紹介させていただきます。
- 失敗の科学
- 失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
- マネー・ショート 華麗なる大逆転
順番に紹介します。
失敗の科学
「成功したい!」と思う気持ちより「失敗したくない!」という気持ちの方が強いのではないでしょうか?
残念ですが、失敗を避けようとすればするほど成功からは遠ざかります。なぜなら、私たちは失敗することで改善するチャンスを手に入れ、前に進むことができるからです。
この本はオックスフォード大学を主席で卒業したマシュー・サイドが医療業界や航空業界などミスが許されない業界がどのように失敗を成功に変えていったのかを解き明かしてくれています。
「変わりたい」と思いつつも失敗が怖くて一歩を踏み出せない人にピッタリの本です。
失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
自分の失敗から教訓を得るのが効果的だとわかっていても、不安がつきまとうのではないでしょうか?
そこで、おすすめなのが他人の失敗から学ぶことです。
優秀な人でも失敗しています。歴史に名を残す偉人でも失敗していない人は誰一人いません。
- 実は引きこもりだった夏目漱石
- 「イケてない」と言われたココ・シャネル
- 65歳まで失敗ばかりのカーネル・サンダース
偉人たちの失敗談がギュッと詰まっていて、失敗につきまとうネガティブなイメージが吹き飛ばされ、「失敗したって別にいいや!」と思わせてくれる本です。
ちなみにこの本はAmazonのAudible無料体験の対象です。無料期間中に聞いて解約すればお金は1円もかかりません。ノーリスクで読めるのでぜひお試しください。
マネー・ショート 華麗なる大逆転
今回、私が新型コロナショックで暴落のさなかに資産を増やした事例を紹介しましたが、実はこんな大胆な行動ができたのはこの映画を観ていたからです。
舞台はアメリカ。高金利の住宅ローン債権が当時はブームだったのですが、その危険性にいち早く気づいた4人の男たちが「いずれ、このバブルは崩壊するだろう。その時に一撃で儲けるために何ができるか?」を考え実行に移す姿が描かれています。
専門用語は多いものの、暴落で多くの人が資産を失っていく中で資産を増やす人の考え方が学べるのでおすすめです。
マネー・ショート 華麗なる大逆転を無料視聴できる動画配信サービス(VOD)
- U-NEXT
- Amazon prime video
- Hulu
※本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況は、公式サイトでご確認ください。
まとめ リスクをとってリターンを得るのは技術!無理せず小さく始めよう!
大事なお金を失ってしまうのは誰でも恐ろしいと感じるもの。
しかし、何もしないでいるとインフレで現金の価値は下がっていきます。物価上昇で苦しんでいる人のニュースは少なくありませんよね?一方、インフレでも資産運用のおかげでお金が減らない人たちもいます。
つまり、資産運用をしないこともリスクです。
自分の頭でリスクとリターンについて考えることから始めましょう。コツは小さいリスクをとって腕を磨いていくことです。地道ですが、これが一番効果的です。
適切なリスクをって人生を良くしていきましょう!