【節約】固定費を見直す5つのメリットと4つの落とし穴を解説!【実体験】


スーパーに買い物に言ったら値段が上がっててびっくりしたよ!給料が上がるとは思えないから節約しなくちゃ…。でも何から節約すれば効果的なのかな?
節約初心者にありがちな悩みですが、コツさえ押さえれば「インフレでもびくともしない貯金がザクザク貯まる家計」は誰でも作れます。
今回は貯金ゼロのどん底から4年で資産1000万円を超えた私が最優先に行った「固定費の見直しのメリット」について解説します。
固定費の見直しは再現性100%の蓄財における一丁目一番地なので、「節約で支出」を減らしたい人はぜひ最後までお読みください。
節約するなら固定費が最優先の理由

固定費を見直してお金がザクザク貯まる家計に乗り換えよう!
節約と聞くと、多くの人が特売品を買うためにスーパーやドラッグストアをはしごしがちです。他にも電気をこまめに消す人も珍しくありません。

もちろんチラシをチェックして一番安いところを選んでるよ!隣町のスーパーで卵が30円も安くなってたからお得だったね!
これらは意味のない節約とまでは言いませんが、効率が良いとも言えないのがネックです。
なぜなら同じ効果を得るために毎回繰り返さなくてはいけないからです。しかも節約できる金額は小さいのがデメリット。
しかし、毎月かかる固定費の見直しは一度やるだけで今すぐ大きな成果が出る上に、その効果はずっと続きます。つまり、節約するために時間と体力を消耗し続けることはもうありません。
固定費を見直して体感した5つのメリット

固定を見直しせば資産形成の旅は一気に快適になります
ここでは、私が体感したメリットをここでは紹介します。固定費の見直しが効果的とわかってもピンと来ない人は参考にしてみてください。
私は固定費の見直しをすることで、次の5つのメリットを体感しました。
- メンタルが安定する
- 老後資金で悩まなくなる
- 自分の価値観がハッキリする
- 経済的自由にグングン近づく
- 変な人が寄ってこなくなる
ひとつずつ解説していきます。
メリット①:メンタルが安定する
固定費を見直すメリットの1つ目は「メンタルが安定すること」です。
毎月の固定費が減ると、生活のハードルが大きく下がりお金の心配が激減します。つまり、毎月の請求書に怯えることがなくなるとも言えます。
例えば、以前の私の生活費は約20万円ほど。しかも貯金はゼロ。恥ずかしながら、その日暮らしと言っても過言でありません。クレジットカードの請求書が届く度に、「ちゃんと払える金額だろうか?」とドキドキしていたことを覚えています。
しかし、固定費を見直し生活費を10万円ほどにしてみると驚きの変化が…。
- 毎日働かなくても生活していける
- 100万円もあれば1年間は生活できる
生活を維持するためのハードルが低いので、「収入が減ったらどうしよう」と心配することがなくなりました。無理して残業代を稼ぐ必要もなく休息を確保できるのでストレスも溜まりにくい。

稼ぎまくればお金の不安はなくなるんじゃないの?
いくら収入が増えても、お金の不安はなくなりません。人間は「もっともっと!」と欲張りがちだからです。
大学を卒業して社会人になると収入は増えますが、安心しましたか?ほとんどの人は「次は出世して給料を増やせば、もっと楽になるはず!」と思ったはずです。これでは永遠にお金の不安ループから抜け出せません。

固定費のコントロールはメンタルのコントロール、つまり人生のコントロールと深い関係があります。
メリット②:老後資金で悩まなくなる
固定費を見直すメリットの2つ目は「老後資金で悩まなくなること」です。
なぜなら、生活費の大部分を年金だけで賄える可能性があるからですね。
まずは次の式をご覧ください。
- 年金 ー 生活費 = 不足する老後資金
- 不足する老後資金 × 残り寿命 =必要な貯金
計算をわかりやすくするために年金が100万円、生活費が200万円とします。すると不足する老後資金は100万円。
老後を20年とすると、「100万円 × 20年間 = 2000万円」が年金受給までに確保しておかないといけない貯金額です。老後に貧しい暮らしを送ることのないように、多くの人が資産形成に励むわけですね。
さて、質問です。どうすれば、必要な貯金の額を減らせるでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、生活費を減らすことです。生活費が少なければ、不足する老後資金が自動的に少なくなります。
日本年金機構の老齢年金ガイド(令和4年度版)によると、あなたがもらえる年金の金額は以下のとおり。
【あなたがもらえる年金の金額】
- 厚生年金:勤続するであろう年数 × 平均年収 × 0.005481
- 国民年金(満額):年額約78万円
※簡易的に試算した計算例なので、詳しく知りたい方は社会保険事務所等でご確認ください。
理解を深めるために、生活費約10万円の私のケースでシミュレーションしてみましょう。シンプルにするために、国民年金だけで計算します。
- 78万円(年金) ー 120万円(生活費) = 42万円(不足する老後資金)
- 42万円(不足する老後資金) × 20年(残りの寿命) = 840万円(必要な貯金)
私は現在36歳なので、65歳までに840万円貯金しておけばよい計算ですね。つまり、約30年で840万円なので、1年あたり28万円貯金すれば老後破綻する心配はありません!

極端な例ですが、固定費を見直して生活費を下げることが、いかに老後資金に影響するかはお分かりいただけたのではないでしょうか。
メリット③:自分の価値観がハッキリする
固定費を見直すメリットの3つ目は「自分の価値観がハッキリすること」です。
「固定費を見直す=とにかく削りまくる」と多くの人が思い込んでいますが、これは勘違い。
固定費を見直すとは、自分の価値観と価格の均衡点を知ることです。
- 仕事は在宅だしパソコンばっかり使うから、スマホは格安SIMで十分
- 雑誌のサブスクサービスを契約してたけど、思ったよりも読まないから解約
- 子どももいないし、妻も稼げるから生命保険はいらないかな
- 色んな所に住んでみたいから、持ち家よりも賃貸の方が向いてるな
固定費を見直す過程で「金額に見合う価値を受け取っているのかな?」と考えるようになりました。
すると自然と固定費以外の支出でも自分の価値観と相談するようになり、生活費そのものが減っていき気がつけば10万円未満のミニマムな暮らしに着地。

他人の価値観に振り回されてお金を使っていると、いくらあっても足りませんが、自分の価値観に従うと思ったほど多くのお金がいらないことに気づきました。
メリット④:経済的自由にグングン近づく
固定費を見直すメリットの4つ目は「経済的自由にグングン近づくこと」です。
経済的自由とは
不動産や株式などの資産から得られる資産所得が生活費を上回っている状態です。最近はFIRE(経済的自立&早期退職)を扱った書籍なども多いので馴染みがあるかもしれませんね。
固定費を見直すと不動産や株式などの「お金のなる木」を買うための余剰資金が確保しやすくなるので、経済的自由にグングン近づくわけです。
私は固定費を見直して貯蓄率が50%を超えたので、1年分の生活費を残して余剰資金は投資や自分の事業に回すことに。定期的に配当金という不労所得がチャリンチャリン手に入るのは心強いですね。
さらに固定費を見直して生活費がミニマルになったので、経済的自由を達成するためのハードルも低くなりました。

経済的自由をどう捉えるかは、あなた次第ですが、「働きたくない時には休める」という選択肢が人生にあるのとないのとでは大きな違いがあるのは間違いないでしょう。
メリット⑤:変な人が寄ってこなくなる
固定費を見直すメリットの5つ目は「変な人が寄ってこなくなること」です。
固定費を見直し始め、お金に強くなっていくと、変な人たちが寄ってこなくなりました。
変な人たち
- 詐欺師
- 泥棒
- 情報商材屋
- MLM販売員
オフラインでもオンラインでも、お金を奪おうとする人たちの大好物はお金の知識がない人たちです。知識がないので甘い話にホイホイ乗っかってしまいがちだからです。
しかし、固定費を見直し、家計の改善を始めると適正な価格かどうかなどサービスを見極める目が養われます。すると詐欺師などの甘い囁きの裏に潜む罠も見破りやすくなります。

固定費を見直さず給与をジャブジャブ垂れ流している時は変な人たちの話のどこが変なのかも分からず、大変な目にあいそうになったことも一度や二度ではありません…。
固定費を見直すと陥りやすい4つの落とし穴

節約のやりすぎかな?と思ったらメンテンスをしよう
メリットだらけに見える固定費の見直しですが、実は落とし穴もあります。
私は固定費の見直しで貯蓄率が上がり浮足立ってしまい、この4つの落とし穴に落ちてしまいました。
- 寄付もプレゼントもしない
- 本当は大好きな趣味も我慢
- 自己投資もケチってしまう
- 過剰な節約で時間を犠牲にする
未来を心配するあまりに今を犠牲にするようでは本末転倒です。
順番に解説します。
落とし穴①:寄付もプレゼントもしない
固定費を見直して陥った落とし穴の1つ目は「寄付もプレゼントもしないこと」です。
自分の将来の経済的な不安を小さくすることにばかり集中してしまった結果、寄付やプレゼントをしなくなっていました。
- 家族や友人への誕生日プレゼント
- 自分を支えてくれている同僚や部下への労い
- 慈善団体への寄付
貯金はドンドン増えていくのに、人のために使うお金はドンドン減っていったのです。その結果、人や社会とのつながりを実感しづらくなりました。孤独になったのです。
まずは自分が豊かになるのが大切ですが、同じくらい人や社会とのつながりも大切です。なお、使う金額が多いか少ないかは問題ではありません。

人に感謝したり、応援することをためらい始めたら、気をつけましょう。
落とし穴②:本当は大好きな趣味も我慢
固定費を見直して陥った落とし穴の2つ目は「本当は大好きな趣味も我慢すること」です。
趣味にお金を使ってしまうと、当然ですが、貯金できる金額は減ってしまいます。貯蓄を最優先にしていたので、無理もない話です。
しかし、お金は使ってこそ価値を発揮するのも事実。持っているだけでも精神安定剤の役割を果たしますが、それはお金の働きの一部に過ぎません。
家計が破綻してしまう趣味は身を滅ぼしますが、適度な浪費は人生を豊かにしてくれます。現在と未来のバランスを考えてお金に向き合いましょう。

給与の5〜10%程度なら趣味に使っても長期的に考えると資産形成の足を引っ張ることはありません。人生はレースではなく、ピクニック。我慢大会ではありませんよ!
落とし穴③:自己投資もケチってしまう
固定費を見直して陥った落とし穴の3つ目は「自己投資もケチってしまうこと」です。
先行き不透明な現代社会では自己投資は必須です。なぜなら人的資本、つまり自分こそが最強の資産だからです。
例えば、年収400万円のAさんがいたとします。
このとき、Aさんの人的資本は1億円と言えます。
なぜなら年間400万円稼げるということは、1億円を年利4.0%で運用しているのと同じ計算だからです。自己投資で年収が上がれば、あなたという人的資本の価値が上がったことを意味します。
私がケチってしまった自己投資の例
- 書籍
- セミナー
目先の数千〜数万円を貯蓄したいあまりにケチると、人的資本から得られるリターンが増えないどころか、減っていきます。他の人が勉強してるのに、自分だけ何もしなかったら追い抜かれるからですね。

学んだ知識や技術はあなたを何度も助けてくれます。お金を価値あるもの(=知識や技術)に交換すると考えてみましょう。
落とし穴④:過剰な節約で時間を犠牲にする
固定費を見直して陥った落とし穴の4つ目は「過剰な節約で時間を犠牲にすること」です。
冒頭で「チラシをチェックして1円でも安いスーパーに行くのは効率が悪い」と言いましたが、恥ずかしながら実体験です。
固定費を見直していくと、ある一定のラインで頭打ちになります。固定費なので仕方ありませんよね。すると、「もっと減らせば、もっと貯金が増える。そうすればもっと安心できる!」と考えるようになっていました。
- 少し安いからというだけで隣町のスーパーへ行く
- タイムセールに合わせて自分の予定を決める
- オトクな情報がないかどうか調べる
がんばっても月に数千円も浮けば良いほうでしょう。固定費の見直しと比べると効果は限定的ですし、同じことを永遠に繰り返さなくてはいけません。

固定費を見直して80点という合格点がとれれば十分です。満点を狙ってしまうと、人生が味気なくなるので気をつけましょう。
固定費の見直しから節約を始めるのって難しそう【6つだけ!】

狙いを外さなければ固定費の見直しをキッカケに節約は加速します!

節約をするなら固定費の見直しからするのが効果的なのは分かったしメリットも魅力的だけど、落とし穴も怖いし難しそう…

固定費の解像度を上げて細かく分類したから、それほど難しくありませんよ!
固定費から節約するときにどうしていいか分からなくなって「もう嫌!面倒くさい!」と諦める人の多くは固定費を分類できていません。
【あなたの人生の難易度を左右する6つの固定費】
- 通信費
- 光熱費
- 家賃
- 保険
- 車
- 税金
焦るあまりに闇雲に支出を減らそうとするのではなく、効果の高い固定費を狙い撃ちすれば成果はスグに出ます。

私は6つの固定費を順番に攻略して、たったの2ヶ月で貯蓄率は50%を突破。浮いたお金を貯蓄と投資に回すことができるようになり、お金の心配は小さくなりました。
まとめ 大きな固定費を見直して効率よくお金を貯めよう!
物価が上がっていくと真っ先に思い浮かぶ対策は節約です。出ていくお金が減れば、家計の負担が減るからですね。
しかし、間違った節約をしてしまうと出ていくお金はそこまで減らないのに、人生の満足度はガンガン減っていき、「何のために節約してるんだっけ?」と途方に暮れることもあります。
節約で失敗しないコツは、大きい固定費から見直すことです。細かい支出は後回しにしても問題ありません。家計というバケツに開いている大きな穴さえ塞いでしまえば、貯金は嫌でも増えていきます。
ただし、貯金を増えすことばかり考えていると、人生は途端に味気ないものになります。人生から価値を引き出すためにも、使うべきところでは使うようにしてくださいね!
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