ドルコスト平均法とは?インデックス投資を使ったリスクを減らせる投資手法を解説!
インデックス投資って、どのタイミングでいくらくらい投資したらいい?
一気に買うのか、コツコツ買うのか迷うニャン!
インデックス投資初心者によくある悩みですが、ドルコスト平均法を使えば一撃で解決します。
そこで今回はドルコスト平均法を解説します。
私はドルコスト平均法とインデックス投資を組み合わせて10年で1000万円以上の資産を築くことに成功しました。
「少額からコツコツ投資して、なるべくリスクを抑えたい」「無理せず着実に資産を増やしたい」と考えてる人はぜひ最後までお読みください。
ドルコスト平均法とは?初心者にオススメの投資手法
ドルコスト平均法は、一定の金額を定期的に投資する方法です。
たとえば、「毎月の月末に1万円で投資信託を買う」のがドルコスト平均法です。
私の場合は、新入社員の頃にちょうど旧NISAが始まりました。せっかくなので投資を始めてみようと思い「投資信託を毎月1万円買う」ところからスタート。
それで本当に増えるの?
思ったより地味ニャン…。
それでも1年後には約3万円の利益。
とても嬉しかったのを覚えています。
特に当時は仕事もプライベートも環境の変化が大きく、投資の勉強をする時間はまったくありませんでした。自動積立設定だけして完全放置。
にもかかわらず利益が出たことに驚きを隠せません。
投資初心者で着実に資産を増やしたい人はドルコスト平均法がオススメです。
ドルコスト平均法の5つのメリット
ここではドルコスト平均法の5つのメリットを紹介します。
- リスクを減らせる
- 相場を気にせずいつでも始められる
- 少額から始められる
- 自動積立サービスを活用すれば手間がかからない
- 長期投資に向いている
順番に解説します。
メリット①:リスクを減らせる
ドルコスト平均法の大きなメリットは、市場の価格変動によるリスクを減らせることです。
毎回同じ金額で投資商品を購入するため、
- 市場価格が高いときは購入数が少なくなる
- 市場価格が低いときは購入数が多くなる
だから何なの?
ちょっとむつかしいニャン…。
ドルコスト平均法なら「平均して安い値段で商品を買える」と覚えておけば問題ありません。
これだけだとピンと来ないかもしれないので、例を挙げてみます。
例えば、AさんとBさんが買うとします。
前提条件
- どちらも軍資金は5万円
- 投資期間は5ヶ月
- 購入する商品は同じ
- Aさんはドルコスト平均法で毎月1万円ずつ投資
- Bさんは一括投資で初月に5万円ブチ込む
市場価格は5ヶ月で以下の表にように動くとしましょう。
購入月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 合計 |
投資金額 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 50,000円 |
市場価格(1万口あたり) | 10,000円 | 12,000円 | 8,000円 | 6,000円 | 9,000円 | – |
購入数 | 10,000口 | 8,333口 | 12,500口 | 16,666口 | 11,111口 | 58,610口 |
最終的なAさんとBさんの結果はこうなります。
平均単価
- Aさん:50,000円÷58,610口=8,531円
- Bさん:10,000円
最終月での資産価値
- Aさん:58,610口×9,000円÷10,000円=52,749円
- Bさん:50,000口×9,000円÷10,000円=45,000円
同じものを買ってるのに、買い方が違うだけで差が出るんだ!
リスクをなるべく抑えて資産を増やしたい人はドルコスト平均法一択です。
メリット②:相場を気にせずいつでも始められる
ドルコスト平均法を使えば、相場のタイミングを気にせずに投資をスタートできるのも大きなメリットです。
繰り返しになりますが、ドルコスト平均法は、毎月一定額をコツコツと買い続け、結果的に「平均して安い値段」で投資商品を購入できるからです。
でも、下がるかもしれないのに買うのは怖いよ…。
上がるかもって考えたらたくさん買いたいニャン…。
考えるだけ無駄ですよ。
相場の動きを正確に予想するのはプロでも難しいです。というか、ほぼ外します。
私は、「長い目で見れば今が最安値」と考え、相場を気にせずコツコツ投資を続けています。
投資のタイミングで時間を無駄にするのはもったいないので、できるだけ早く始めて株価の成長の波に乗り遅れないようにしましょう。
ところで、プロがいかにポンコツかを解説する記事も用意しました。「プロの言うことを守っていれば大丈夫!」と勘違いしている人はチェックしてみてください。
メリット③:少額から始められる
ドルコスト平均法なら、少額から無理なく投資をスタートできるのも魅力のひとつです。
なんと1000円から始められる商品もあるからです。
1000円って意味あるの?全然増えないじゃん!
すぐに増えるなら価値なんてニャイよ…。
私は、まず毎月1万円からスタートしました。少額でしたが、投資に慣れ、抵抗感が和らいだことを覚えています。
経験を重ねるうちに投資額を増やし、今では毎月10万を投資しています。
その結果、短期的には損失を出すものの、金融資産は1000万円以上にまで成長!
もしインデックス投資とドルコスト平均法をしてなかったら、投資に回さなかったお金はずっと増えないままだったでしょう。
それどころかインフレで実質的には損していたはずです。
ちなみに私が投資しているファンドを紹介した記事もあります。「投資で資産を増やす人は何を買っているのか?」と気になる人はチェックしてみてください。
まずは投資を始めて自分のペースで慣れていきましょう!
少額でも始めれば興味が湧くもんね!
メリット④:自動積立サービスを活用すれば手間がかからない
証券会社が提供する「自動積立サービス」を使えば、手間をかけずに計画的な投資ができるのも見逃せません。
自動積立サービスは、この2つを最初に設定するだけで、あとは自動で積立が行われる仕組みです。
これだけ決めて放置でOK!
- 購入金額
- 購入日
忙しい人でも一度設定すれば、放置するだけで資産が積み上がっていくので買い忘れや迷いもなくります。
私が投資を始めた頃、毎月証券会社にログインして手動で購入していましたが、面倒で買い忘れることもありました。
投資額もその時々の気分やSNSなどのニュースに左右され、計画通りにいかないことが多かったことも。
自動積立サービスを使い始めてからは、設定したら放置でOK。
余計なことを考えずに資産がコツコツ積み上がるのを見て安心感が生まれました。今では投資が自然と習慣になり、気持ちも安定しています。
手動で買うのが面倒だったり、タイミングに迷いがちなら、自動積立サービスを使いましょう!
メリット⑤:長期投資に向いている
ドルコスト平均法は、長期投資で大きな力を発揮します。
金融商品は短期間では価格が上下するものですが、ドルコスト平均法で長期的に積み立てると、結果的にお得に投資できるからです。
例えば、コロナショックで株価が大きく下落した際も、私は投資を続けました。
その後、株価は回復し、資産が一気に増加。
暴落中も買い続けたことで、安値で多く買えたため、大きな利益につながりました。この経験が、ドルコスト平均法の強みを実感させてくれました。
コツコツ続けるのが最強なのね!
すぐ手に入るものにそこまで価値はニャイよ!
とくに米国のS&P500に連動するインデックスファンドなどの、長期的には右肩上がりに成長していくことが予想される商品とドルコスト平均法の相性はバッチリです。
「仕事やプライベートを優先して放ったらかしで資産を増やしたい!」という欲張りな人はドルコスト平均法で手間なくコツコツと資産形成をしましょう。
ところでコロナショックの最中に大きく資産を増やした裏側を暴露した記事も用意しました。暴落時に一撃で資産を増やしたい人はチェックしてみてください。
ドルコスト平均法に潜む3つのデメリット
ドルコスト平均法にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
- 短期で大きな利益は狙えない
- 手数料がかさむ
- 売却のタイミングによっては赤字になる可能性がある
デメリットを理解しておかないと気づかないうちに損をしてしまうかもしれません。
必ず頭に入れておきましょう。
短期で大きな利益は狙えない
ドルコスト平均法では短期間で大きな利益は狙えないことを覚えておいてください。
くどいようですが、ドルコスト平均法は時間をかけて平均して安い値段で資産を買う手法だからです。
メリットがそのままデメリットにもなるんだ…。
投資はそもそも将来の生活を守るためのものですよ!
今すぐ必要なお金は働いて稼げばいいニャン!
これだけではイメージしにくいかもしれないので、具体例を挙げます。
100万円を持っているAさんとBさんと想像してください。
Aさんは一気に100万円投資します。一方Bさんはドルコスト平均法で毎月1万円ずつ投資。ふたりとも同じ商品を買うとします。
もし翌月に価格が10%上がると?
- 一括投資の場合:10万円の利益
- ドルコスト平均法の場合:1000円の利益
ここだけ切り取ると、Aさんのように一括投資をしたくなります。
しかし、逆に10%値段が下がっているとAさんの損失はBさんの100倍。
投資初心者にはまず耐えられません。
メンタルが壊れそう。
投資は無理せず安心できるペースでやればいいんですよ!
投資初心者が無理せず着実に資産を増やすなら、ドルコスト平均法一択ニャン!
手数料がかさむ
ドルコスト平均法で投資するときは、取引手数料にも注意が必要です。
ドルコスト平均法では、定期的に商品を購入するため、取引回数が増えます。そのたびに手数料がかかる商品だと、手数料が積み重なり、利益が減る可能性があるからです。
どうゆうこと?
数字の話、難しいニャン!
例を挙げてみましょうか!
ドルコスト平均法で毎月1万円投資するとします。
取引ごとに1%の手数料がかかると、1年で1200円の手数料を払わなくてはいけません。
たったの1200円じゃん!余裕よ!
でも長期間続けたら無視できニャイかも!
野村アセットマネジメント お金を育てる研究所によると、米国株式の代表的な指数であるS&P500種株価指数の年率平均リターンは過去96年で約6%です。
1%ってメチャクチャ重いじゃん!
手数料の安い商品を選べば負担を減らせますよ!
手数料無料の商品を扱っているネット証券もあるので、投資するときには手数料も忘れずに確認するようにしましょう。
売却のタイミングによっては赤字になる可能性がある
ドルコスト平均法はリスクを抑えたい人に向いていますが、絶対に損をしない投資手法ではありません。
市場価格が大きく下落した場合は赤字になる可能性があります。
ただし、一括投資に比べると損失を抑えられます。
例えば、100万円を一括で投資し、翌月に価格が10%下がると10万円の損失です。一方、ドルコスト平均法で1万円ずつ投資していた場合、その損失は1000円です。
気長に投資を続けるのが良い気がしてきた。
下落にビビらずコツコツやるニャン!
まとめ 初心者こそドルコスト平均法!インデックス投資の組み合わせでお金の心配を激減させよう!
今回はドルコスト平均法を解説しました。
- リスクを減らせる
- いつからでも少額から始められる
- 自動積立を設定すればほったらかしにできる
老後2000万円問題が話題となり、会社の給料もなかなか上がらず、将来に不安を抱えている人も多いでしょう。
しかし、新NISAやiDeCoなどの非課税制度を活用すればもう大丈夫。
投資は早く始めるほど見返りが大きいものです。
グズグズしている場合ではありません。
まだ証券口座を開設していない人は、この機会に証券口座の開設だけでもしておきましょう。おすすめの証券口座はこちらです。
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