【完全決着】「副業vs残業」稼げるのはどっち?
ねぇ、先生。最近パパが収入を増やすには副業と残業どっちがいいか悩んでるの。
副業と残業は使い分けが大事ですよ。
副業と残業。会社員が収入を増やすために真っ先に思いつく方法ですが、自分はどちらで稼ぐ方がよいのかわからないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、稼ぐ目的の「前提条件」がはっきりすると思いのほか簡単に答えが出てきます。
例えば私の場合、昔は借金返済のために「すぐ必要なお金」が欲しくて残業ばかりしていましたが、今は「ある目標」に向けて副業をしています。
そこで今回は、自分は副業と残業のどちらで稼ぐのが向いているのかを、FPとして相談に答えている私が経験を交えながらわかりやすく紹介します。
方法を間違えるとこのような悲劇がまとめてあなたを襲いかねません。
- 思うように稼げない
- 家族や友人などとの関係が悪くなる
- スキルがまったく上がらない
- 時間だけが無駄に過ぎる
最後まで記事をご覧いただき、悲劇を避けつつあなたの人生を豊かにするものをひとつでも多く手に入れてください。
ちなみに残業の目的だった借金の返済話はこちらの記事で紹介しています。気になったら覗いてみてください。
今、借金で苦労している人は「コイツに比べたら自分はまだ余裕で立ち直れる」と前向きになれるはずです。
副業と残業はどちらが稼げるのか?
最初に少し触れましたが、副業と残業のどちらが自分に合っているかは、稼ぐ目的の「前提条件」で変わります。ざっくりまとめましたのでまずご覧ください。
残業がおすすめの人 | 副業がおすすめの人 |
---|---|
・すぐお金が欲しい |
・大きく稼ぎたい ・会社に依存した生活を変えたい ・独立したい |
こいんちゃんのお父さんはどちらに当てはまりそうですかね?
今すぐお金!って感じではないかなぁ…。給料日前でもごはんのおかずが減ったりしないし。
やっぱり判断基準はごはんかお小遣いなんだニャー…
副業と残業は「今すぐお金が欲しい」のか「将来に向けて準備したい」のかで使い分けができます。
「自分はこっちだ!」とはっきりさせる必要はありませんが「こっち寄りだな」くらいの見当をつけておくと、実際にやった結果「思ったのと違う」と後悔せずに済みます。
というわけで、次以降で副業と残業、それぞれの良し悪しを見ていきましょう。
残業のメリットとデメリット
まず、残業のメリットとデメリットを簡単にまとめましたのでご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
・すぐお金が手に入る ・働いた分、確実にお金になる ・スキルアップの必要がない |
・会社が許可してくれないとできない ・稼げる金額に限度がある ・自由に使える時間が減る |
残業の長所は「即金性」と「確実性」です。
残業は会社での仕事の一部なので、働いた分だけ即給料に反映され、給料日になれば確実にお金を手にできます。
そのため、残業は「すぐにお金が欲しい理由がある人」に向いています。
すぐにお金が欲しい理由の例
- 生活費を確保したい
- 借金を返したい
- 支払い期日に間に合うように毎月確実にお金を用意したい
一方で、残業には限界があります。法律上、一部の仕事を除き残業できる時間に上限があるからです。会社も割増賃金を払わなければいけないので、なるべく残業をさせたくないはずです。会社が不要と判断したら、当然ですが残業はできません。
会社も働く側も残業は嫌々やっているものなんだニャー。
また、会社勤めは「時間の切り売り」です。残業は切り売りする時間を増やす行為なので、必然的に自分の時間が減ります。
目先のお金にとらわれて必要以上に時間を犠牲にすると人生の幸福度は下がります。こんな人生、送りたくないですよね。
- 自宅と会社を往復するだけの生活にストレスばかり溜まる
- 家族と過ごす時間が減って家庭の雰囲気が悪くなる
- 趣味や自己研鑽など自分のやりたいことができず、生きる意味がわからなくなる
誰もがお金は欲しいでしょうが、生活に困る状況でなければ稼ぐ手段は残業より次で紹介する副業をおすすめします。
副業のメリットとデメリット
そうなの?パパ!時代は副業よ!
待った待った!良し悪しは知っておかないとダメですよ。
副業のメリットとデメリットもまとめましたのでまずご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
・仕事を選べる ・働くタイミングを選べる ・稼げる可能性は無限にある ・時間とお金を両方手にできる可能性がある |
・稼げるまでに時間がかかる ・まったく稼げない可能性がある ・やるべきことが多い |
副業は働き方が自由です。会社勤めと違って嫌な仕事は断れますし、勤務時間も決まっていません。自宅やカフェなど、作業場所もそのときの気分で変えられます。
それでいて副業は稼げる金額が青天井です。残業は働いた時間分の給料しか手にできませんが副業の場合、例えば自分で作った商品をフリマアプリに出品してバカ売れしたら給料では到底不可能な収入をゲットできる場合もあります。
さらに商品づくりを外注すれば、あなたは稼ぎながら自由に使える時間も手にできます。
時間があれば何でもできる!?
- 仕事を増やしてさらに収入アップを狙う
- 趣味を楽しんで生活を充実させる
- 家族サービスをして円満な家庭を築く
すごい!副業、夢しかないわね!
夢がある反面、副業はやるべきことが多いです。
副業でやるべきことの例
- 仕事を探す
- 相手とコミュニケーションを取る
- 作業をする←残業はここだけでOK
- お金の管理をする
副業は芽が出るまでに時間がかかります。会社の看板がなく、自分自身にこれといった強みもない状態では仕事は取れません。
私はFP資格を取りましたが、FPですと名乗るだけでは誰も相手にしてくれませんでした。
刻々と変わる制度に置いて行かれないよう、資格を取った後もスキルを磨き続け、地道に自分を売り込む日々を送ってやっと相談者に巡り会える現実に「会社員は恵まれている」と痛感しました。
また、お金の管理もほとんどの会社員は経験が少なく苦労するはずです。
確定申告に備えて帳簿をつけたり、領収書を保管したりなど、私も慣れない裏方仕事には苦戦しています。
バイトすればいいじゃん。働いた分、確実にお金になるでしょ。
副業でアルバイトはおすすめしません。やっていることが残業と変わらなくなるからです。しかも時給換算すると残業より安く働くケースが多くなりがちです。それなら残業した方が稼げます。
お金がすぐ必要だけれど残業できない人以外は副業でアルバイトは避けましょう。
残業では手に入らない!副業で得られる2つの魅力とは?
稼ぐどころか損するかもしれないのに副業がおすすめって言われてもなぁ…。
副業の良いところを別の角度から見てみましょうか。
実は副業をおすすめする理由はお金以外の魅力にあると言っても過言ではありません。
私の場合、副業収入は時給にすると最低賃金を下回ることもあります。それでも残業ではなく副業を選ぶのは次の2点に魅力を感じているからです。
- 節税ができる
- 自分で稼ぐスキルが身につく
まず節税効果について、会社員が給与天引きされる社会保険料の中から、健康保険と厚生年金保険の保険料を例に見てみましょう。
月給30万円のAさんと月給20万円、副業収入10万円のBさん。収入は同じ30万円ですが、徴収される保険料と実際の手取り額は以下のようになります。
Aさん | Bさん | |
---|---|---|
健康保険料 | 14,970円 | 9,980円 |
厚生年金保険料 | 27,450円 | 18,300円 |
手取り額(収入ー保険料) | 257,580円 | 271,720円 |
※保険料は令和6年度、東京都の料率にもとづいて算出。介護保険は考慮しない。
同じ収入なのに何でこんなに手取り額に差が出るの?
2人の手取りに差が出るのは、保険料が「主な収入」をもとに計算されるからです。
Aさんは給料全額が主な収入なのに対し、Bさんの主な収入は給料の20万円だけ。副収入の10万円からは保険料が徴収されません。
ちなみに、AさんがBさんと同じくらいの手取り額を給料で得ようとするなら、月給が317,000円ほど必要です。今より毎月10時間ほど残業しないと稼げない計算になります。
さらに副業は自分で稼ぐスキルが身につきます。
残業は普段の仕事の延長です。新たなスキルが身につくことはほぼありません。
一方、副業で本業と違うことをするには新たなスキルが必要です。例えば、運輸業で働く私がFPとなるには以下のようなスキルが必要でした。
- FP資格
- 基本的なパソコンの使い方
- 専用ツールの使い方
- 相談者とのコミュニケーションの取り方
身体が資本の私には新しいことだらけで軌道に乗るまでは大変でした。
しかし、今は身につけたスキルを駆使して本業で自ら仕事を取ったり、FPの知識を土台に自分の資産を運用して利益を出したりと仕事にプライベートに副業が役立っています。
仮にFP業がコケてもそれまでの経験をこうして記事にするなど、何かしらに活かせる点こそが、私が副業にこだわる理由のひとつです。
なるほど!確かに残業では考えられないわね!
本業の後ろ盾がある分、副業は冒険できます。短期的には思うように稼げずしんどいかもしれませんが、長い目で見た場合、副業に挑戦する価値は十分あります。
副業で成功したときの見返りは残業の比ではありませんよ。
まとめ 副業を始めるなら会社を辞めても稼げる仕事を選ぼう!
副業か残業か。選ぶ基準をおさらいします。
副業と残業。選ぶ基準は…
- 今すぐお金が必要なら残業かアルバイト
- 金銭的に余裕があり、自力で稼ぎるようになりたいなら副業
今すぐお金が欲しいなら即金性の高い残業でガッツリ稼ぎましょう。ただし、残業は時間の切り売りなので発展性がありません。
金銭面で余裕ができたらお金、時間、スキルがまるっと手に入る副業にシフトしましょう。
副業で得られる新たなスキルや人とのつながり、経験にはお金以上の価値がありますし、副業でいろいろな稼ぎ方を知っておけば、会社を辞めても収入が途絶えません。
将来の食いぶちを確保したいなら、生活に困るリスクが低い今のうちから副業をしてみませんか?挑戦する価値は大いにありますよ!