知らないと損する投資信託とETFの違い【あなたにピッタリなのはどっち?】
ETFと投資信託って何が違うの?
ETFも投資信託ニャンだよね?
「ETFと投資信託のどちらを選べばいいかわからない」「どっちが自分に合ってるのか判断できない」と悩む投資初心者は少なくありません。
しかし、いくつかのポイントを押さえれば、自分に合った選択をすることは難しくはありません。
そこで今回は、3年以上「ETF」と「投資信託」の二刀流で資産形成している私が、ETFと投資信託の違いを分かりやすく具体的に解説します。
この記事を読めば
- 投資先選びに時間を奪われない
- お金に振り回されない人生が手に入る
- 老後2000万円問題のことを気にしなくていい生活が手に入る
上記の可能性がグッと高くなるでしょう!
ぜひお金と時間に困らない、豊かな未来への第一歩を踏み出してください。
ETFと投資信託に共通している3つのこと
まずは、ETFと投資信託に共通する3つの特徴について解説します。
- 分散投資ができる
- 少額から購入できる
- 投資先を選ぶ手間が必要ない
順番に解説します。
1.分散投資ができる
共通点の一つ目は分散投資できること、つまりリスクを減らせます。
ETFも投資信託も、本質的には個別株の詰め合わせパックだからです。
- 投資信託
→eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
→SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド - ETF
→バンガードS&P 500 ETF(VOO)
→iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
どれを選んでも、米国の代表的な株価指数S&P500に連動するファンドを買うことになります。
ちょっと何言ってるのかわかんない…。
自分で指数に連動するように1社ずつ買う必要はないってことですよ!
ETFと投資信託ならプロが運用方針に沿って、中身を調整してくれます。
個別株を安く買って高く売るときのように短期間での大きなリターンは見込めませんが、負けにくい投資をしたい人にはピッタリです。
2.少額から購入できる
ETFと投資信託の共通点の2つ目は、少額から購入できることです。
日本の個別株を購入する場合、100株単位での購入が一般的です。
例えば一株1,000円の株を購入する場合、最低でも10万円の元手が必要です。
1,000円×100株=10万円
簡単には手を出せない金額ね…。
トヨタやソニーなど、日本を代表する企業は、最低でも数十万必要ニャ!
買付金額の高さは、初心者が投資にハードルを感じる一因かもしれませんね。
一方、ETFや投資信託は数千円あれば購入できます。
月々のお小遣いから、無理せず投資資金を捻出できる点は個人投資家にとって嬉しいポイントです。
3.投資先を選ぶ手間が必要ない
ETFと投資信託の共通点の3つ目は、投資先を選ぶ手間がかからないことです。
どちらも指数に連動するファンドを購入するからです。
指数って何だっけ?
市場全体をさす指標ですよ。
例えば、日経平均株価という指数は日本企業がどれだけイケてるかを数字にしたものです。
日経平均株価に連動するファンドを買えば、日本全体に投資するってこと?
簡単に言えば、そういうことですよ!
一方、個別株であれば全体に投資するわけではないので手間がかかります。
- 財務諸表を読み解く
- 投資に関する本や投資ブロガーの記事を読み漁る
- 投資タイミングをはかる
これだけ手間をかけたにもかかわらず、損失を出してしまう個人投資家は少なくありません。
実は私も、たった数か月で100万円近い含み損を抱えた時は「あんなにかけた時間とお金と労力はなんだったの…」と、投資をやめたくなりました。
投資なんてギャンブルじゃん!
個別株には、そういう側面もあるってだけですよ。
ちなみに個別株投資で心身ともに疲労した私が今やっているのは、投資信託やETFをコツコツ買い増しする長期投資です。
長期投資に切り替えてからの生活の変化はこちらの記事で解説しています。
ETFと投資信託で違う9つのこと
ETFと投資信託の違いは以下の9つです。
- 上場しているか
- 価格変動のタイミング
- 指値注文できるか
- 最低取引金額
- 種類の豊富さ
- 手数料
- 積立方法
- 再投資の方法
- たこ足配当
順番に解説します。
1.上場しているか
ETFは上場していますが、投資信託は上場していません。
そのため、ETFと投資信託では売買する場所が異なります。
- ETF:株式市場
- 投資信託:販売会社
投資信託は上場していないため、リアルタイムで売買はできず、注文時点では価格がわかりません。
価格が決まってないのに注文するの!?
投資信託とETFの購入方法については、後で解説しますね
2.価格変動のタイミング
ETFは市場が開いている間に売買がおこなわれるため、価格がリアルタイムで変わります。
個別株と同じように値動きをすると考えてOKです。
一方投資信託は基準価額が1日に1回決められるようになっています。
投資信託の価格の決まり方
基準価額 = 投資信託の純資産額 ÷ 総口数
投資信託の基準価額はその日の最後に算出されます。
例えば、実際にはこんな風に基準価額は決まります。
- こいんちゃん:4万口の投資信託Aを購入
- ぽち:6万口の投資信託Aを購入
- たいし先生:10万口の投資信託Aを購入
- 投資信託Aの総資産額が100万円
→基準価額 = 100万円 ÷ (4万口 + 6万口 + 10万口)
= 5万円 ※1万口あたり
だから注文した時点ではいくらで購入できたのかがわからないのね!
3.指値注文できるか
ETFは個別株と同様に自由度の高い取引ができます。
ETFの3つの注文方法
- 成行
→いくらでもいいから売買したい - 指値
→指定の価格以下で買いたい
→指定の価格以上で売りたい - 逆指値
→指定の価格以下で売りたい
→指定の価格以上で買いたい
一方、投資信託の基準価額はその日の最後にしか算出されないため、リアルタイムで値がつきません。
そのため、指値注文のように「〇〇円で〇〇株」と価格を指定しての注文はできません。
どんな不都合があるの?
今すぐ売買したい!というタイミングを狙う投資には向いてないですね。
4.最低取引金額
最低購入金額にも違いがあります。
ETFは上場しているため、個別株と同様に取引所で価格が決められており、売買する口数が最低取引金額となります。
一方、投資信託は金額指定ができます。
金額指定?
精肉店で「1,000円分牛肉ください」って注文するのと同じですよ!
100円や1,000円などの予算から1円単位で取引できる点は、少額から投資をしたい個人投資家にとって心強い味方です。
5.種類の豊富さ
投資商品の豊富さは投資信託に軍配が上がります。
例えば、楽天証券で取り扱うETFと投資信託の数を比較すると、結果は次のとおりです。
- ETF:735
- 投資信託:2613
※2023年9月29日現在
投資信託の取扱いはETFの3倍以上で、ラインナップが豊富なのね!
ただし優良なファンドは限定されるので、多ければいいわけではありませんよ!
6.手数料
手数料はファンドを保有する際にかかるコストのことです。コストの低さはETFに軍配が上がります。
ETFの方がコストが低い理由は、仲介会社が入らないからです。
例えば、投資信託の場合、信託報酬を次の3つに対して支払います。
- 販売会社
- 信託銀行
- 運用会社
一方、ETFは販売会社への信託報酬支払いがないため、その分手数料が安く抑えられます。
仲介する会社が入ればコストが高くなることは覚えておきましょう!
7.積立方法
資産形成の王道は積立投資ですが、投資信託とETFでは積立方法にも違いがあります。
ETFは市場価格を見ながらリアルタイムで売買をおこなうため、毎月決まった金額を買付に利用する「自動積立投資サービス」が利用できません。
一部、毎月一定額のETFを買付けるサービスを提供している証券会社もありますが、毎月淡々と買い増ししたい人は、基本的に手動で買付注文する手間が発生します。
毎月同じ作業をするなんて面倒くさい!
投資信託なら自動積立投資サービスが利用できますよ!
投資信託で自動積立の設定を一度おこなえば、あとは全く手間をかけずに積立てができます。
私は夫婦ともに3年以上、つみたてNISAで毎月3.3万円を自動積立していますが、積立てていることを忘れてしまうほどほったらかしで投資できて、楽ちんです。
8.再投資の方法
効率的に資産拡大するには、支払われる分配金を再投資する事が大切です。
再投資することで複利効果が働き、資産が雪だるま式に拡大するからです。
複利効果ってなんだっけ?
運用で得た利益を元本にプラスして、すごい勢いでお金を増やす魔法ニャ!
ノーベル物理学賞を受賞した20西紀最高の物理学者と称される、アルバート・アインシュタインは複利についてこんな言葉を残しています。
複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。
投資信託は支払われる利益を自動で再投資に回す設定ができますが、ETFは自動的に再投資されません。
複利効果で雪だるま式に資産を増やすためには、支払われた分配金を自分で再投資に回す必要があります。
このような手間がかかる点はETFのデメリットと言えるでしょう。
9.たこ足配当
せっかく配当金を受け取るなら、少しでも多く受け取りたいと思う人もいるでしょう。
しかし、たこ足配当には十分注意してください。
たこ足配当とは
企業が儲かってもいないのに、配当金をたくさん出すこと。
とりあえず、お金をたくさん受け取れるからいいじゃん!
投資してもらったお金を取り崩してるだけで問題だらけですよ!
本来、投資は企業の成長の果実、つまり利益をみんなで分かち合うものです。一方たこ足配当は元本を食いつぶしてお金を配るので投資の原理原則に反しています。
投資信託の「元本払戻金」がたこ足配当です。
元本を払い戻されても嬉しくニャイ!
一方ETFは分配金は利益から出さなくてはいけないと法律で決められているので、ぼったくりのたこ足ファンドを気にする必要はありません。
高い配当利回りは魅力的ですが、配当利回りだけでファンドを選ばないようにしましょう。
ちなみに、おすすめのファンドやたこ足配当のように高利回りを謳いお金を巻き上げる投資詐欺について解説した記事も用意しておきました。
投資先選びで失敗したくない人はチェックしておいてください。
結局ETFと投資信託どっちがいいの?【価値観や方向性による】
ここまで、ETFと投資信託の共通点と相違点を紹介してきましたが、結局どっちを選べばいいのか混乱した人もいるかもしれません。
ここでは
- 投資信託に向いている人の特徴
- ETFに向いてる人の特徴
について解説します。
投資信託に向いている人の特徴
老後資金を用意する目的で長期投資をしたい人は、投資信託が向いているでしょう。
手間をかけずに資産を増やせる
- 自動積立投資サービスで買付を自動化できる
- 分配金の再投資で資産が複利効果で増える
私たちは夫婦の老後資金を作る事を目的に、つみたてNISAを活用して毎月3.3万円を積み立てています。
やる事といえば数か月に一度、資産額を確認する程度で、ほとんど何もしていません。
近年は株式市場が好調だった事もあり、20%以上の利益が出ていて、資産額を確認するたびにニヤニヤしています。
いいなぁ…。
時間を味方につければ、今からでも間に合いますよ!
このまま60歳まで思考停止で投資信託の積立てを継続する予定なので、老後のお金の心配はしていません。
むしろ少しリッチな老後生活を想像しているほどです。
自分の時間や余分なコストをかけないことは、心穏やかに投資を継続するために、必要なことのひとつです。
ETFに向いている人の特徴
一方、老後だけでなく、今の暮らしを豊かにしたい人はETFが向いています。
ETFを保有していると定期的に分配金が受け取れるからです。
分配金でできること
- 生活費を賄える
- 自分へのご褒美を買える
- 家族で少し豪華な食事を楽しむ
定期的にチャリンチャリンと入ってくるお金は人生の選択肢を広げてくれます。
ちなみに、私は支払われる分配金を楽しみたいので、米国高配当ETFのSPYDを買い増ししながら保有しています。
受け取った分配金は今の生活を豊かにするために使っているため、ETFへの投資を始めてから、QOL(生活の質)が爆上がりしています。
なお、楽天証券やSBI証券 は、買付手数料無料の海外ETFを複数用意しています。
運用コストをかけずに、将来だけでなく今の暮らしも豊かにしたい人は、ETFを検討するとよいでしょう。
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投資で最も重要なこと【何をしないか・何をやめるか】
投資信託とETFのどちらを選べばいいか迷った時の判断基準のひとつは時間軸です。
老後資金を作りたいなら投資信託が良いでしょうし、豊かさを早く感じたいならETFが良いでしょう。
しかし、それ以上に大事なのは自分の価値観です。
あくまで私の意見ですが、「何をするか」ではなく「何をしないか・何をやめるか」を決めるのが人生では最も重要です。なぜなら、何かをしようとすれば、何かを捨てなくてはいけないからです。
何も捨てずに何かをするのは現実的には不可能です。両立させようとしても中途半端になり後悔するだけでしょう。
ここでは、あなたの価値観を研ぎ澄まして、後悔しないお金の使い方について考えるきっかけになるコンテンツを紹介します。
- 死ぬ瞬間の5つの後悔
- やめるちから 最良の人生戦略
- 東京リベンジャーズ
順番に紹介します。
死ぬ瞬間の5つの後悔
「お金が全てじゃない」
こんなセリフを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
私は「そんなわけない!お金があれば全て解決できる!」と思ったものですが、実際に資産が増えていくと、「お金が全てじゃない」と考えるようになりました。
そんなときに出会ったのが、この本です。
ショッキングなタイトルですが、普段考えることのない死について考えることは、今の生き方を見直す良いきっかけになります。
特に私に刺さったのは、この本の帯に書かれていた次の文章です。
「もっとお金を儲ければよかった」という人はいない。
これから天国に旅立つ人が語る言葉には有無を言わせぬ説得力があります。
彼らの後悔は「自分が何をしないか・何をやめるか」を考える指針になるはずです。
やめるちから 最良の人生戦略
資産形成を始めようと思うと選択肢の多さに困ったことはありませんか?
- 節約して投資の種銭を貯める
- 詐欺師にぼったくられないようにする
- 副業を始めて収入源を増やす
- 給与も待遇も良い会社に転職する
- 高配当株投資で配当金を手に入れる
- インデックス投資で老後資金を作る
どの方法を選んでも、お金に困らない生活には近づけます。
そして、どの方法を選んでも、今までの自分の考え方や行動を捨てなくてはいけません。
やる気はあるものの、挫折しまう人の多くは新しい自分になりたいと思いながら、今までの自分にしがみついています。
まるでアクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいるようなものです。どこにも進めません。
これは「やり抜く」ことが過大評価される一方で、「やめること」が過小評価されている社会が原因です。あなたのせいではありません。
この本を読んで今すぐ「やめられない」という思い込みを捨てて、心の重荷を手放しましょう。
無料で見れるサンプル部分だけでも、今すぐ使える内容だと思いますので、ぜひ読んでみてください。
東京リベンジャーズ
東京リベンジャーズはタイムリープもののアニメですが、人生で後悔しないための鉄板方程式が学べます。
主人公の花垣武道は、26歳でフリーターとして底辺の生活を送っていました。そんなある日、衝撃のニュースが彼を襲います。中学生時代の彼女だった橘日向が東京卍會の抗争に巻き込まれて亡くなってしまったのです。
その翌日、彼はバイト帰りに何者かによって電車のホームから突き落とされます。死を覚悟したものの、どういうわけか、中学時代にタイムリープ。
花道は「このまま過去と同じことを繰り返していたら、日向の命を救えない」と覚悟して、勇気を振り絞りひとりで東京卍會で成り上がっていくことを目指します。
私はこの作品を通じて、「後悔したくない」という気持ちに素直になると人は信じられない力を発揮できる」と学びました。
東京リベンジャーズを無料視聴できる動画配信サービス(VOD)
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※本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況は、公式サイトでご確認ください。
まとめ ETFと投資信託!自分の目的に合わせて選ぼう
この記事ではETFと投資信託の違いについて解説していきました。
ETFと投資信託は、どちらもファンドと呼ばれ混同しやすいですが、異なる性質を持つ商品です。
どちらを選べばいいか迷ったら、時間軸で考えてみましょう。
- 投資信託が向いている人
→老後の資金を作りたい - ETFが向いている人
→今の暮らしを豊かにしたい
また、一つに絞れない場合は、私もおこなっている「投資信託とETFの二刀流」も一案です。
大切なことは、お金に振り回されず、心穏やかに投資を継続できることではないでしょうか?
今の暮らしや老後を豊かに過ごしたいはずなのに、株の値動きや運用の手間で、時間と心を消耗してしまっては元も子もありません。
そういった観点ではファンド選びさえ間違わなければ、ETFと投資信託はどちらを選んでも正解です。
自分の目的に合わせたファンドを選んで、無理せず着実に資産を増やしましょう。
ところで、投資は早く始めるほど時間を活用できて有利です。複利で資産が雪だるま式に増えるからです。
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