QRコード決済アプリの導入手数料を徹底比較|決済手数料無料のQR決済は?
本記事では、QRコード決済の導入にかかる手数料を紹介し、各決済アプリ毎にその手数料を徹底的に比較していきます。
今後、店舗でQRコード決済を導入したいと考えている事業主の方は、是非参考にしてみてください。
[目次]
アプリを使って店舗での支払いが可能な「QRコード決済」とは?
現在現金不要で店舗での決済が可能な「キャッシュレス決済」が台頭しつつありますが、その中でも最も主流となっているのが、コードを提示して読み取るタイプの「QRコード決済」ではないでしょうか。
QRコード決済とは、縦軸と横軸から成る二次元コードを使った決済方法です。
QRコード決済を提供している代表的なキャッシュレス決済アプリには「LINE Pay」や「PayPay」、「楽天ペイ」といったものがありますが、店舗側は比較的安価なコストで導入でき、尚且つ消費者側に与えられるお得な還元キャンペーンなどを利用して店舗にユーザーを誘致する事も可能でしょう。
店舗側がQRコード決済を導入する際にかかる手数料を比較
このQRコード決済を店舗で導入するにあたり、最も気になるのは手数料の部分でしょう。
そこで、現在サービスが提供されているQRコード決済アプリの各決済手数料・導入費用を以下の一覧表にまとめました。※2019年5月5日時点
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
PayPay | 0円(2021年9月30日まで無料)
※2021年10月以降の手数料体系は未定 |
0円 |
LINE Pay | 0円(2021年8月以降は2.45%) | 0円(LINEPay据置端末の場合、2019年7月以降は1,500円/月) |
楽天Pay | 3.24% | 0円 |
Origami Pay | 0%〜3.25% | 0円 |
Pring | 0.95% | 0円 |
上記が各QRコード決済アプリの手数料体系ですが、この数値だけで「どの決済方法が良いか」は一概に決められません。
なので、以下より各決済アプリの特徴なども詳しく解説していきます。
PayPay(ペイペイ)の手数料
出典:PayPay
2018年10月よりサービスがスタートしたキャッシュレス決済アプリのPayPayですが、PayPayは2021年9月まで決済手数料を無料で導入する事が可能です。
なお、PayPayでは初期費用も0円な上、ジャパンネット銀行を入金用の口座に設定すれば、入金手数料も永年無料となります。※その他の金融機関の場合は2019年9月30日まで無料
また、PayPayは2019年5月より通常の還元率が常時3%に引き上げられ、6月1日からは「20回に1回の確率で全額戻ってくるキャンペーン」も開催される予定となっているので、ユーザーにとってかなり魅力的な決済アプリであると言えるでしょう。
PayPayは導入の際にかかるコストもほとんどゼロ円で始められるので、導入費用を極力低く抑えたい方、または高還元を狙うようなユーザー層の獲得に繋げたい方などに向いているでしょう。
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
PayPay | 0円(2021年9月30日まで無料)※2021年10月以降の手数料体系は未定 | 0円 |
PayPayの手数料や導入のメリットについての詳細はこちら!
LINE Pay(ラインペイ)の手数料
出典:LINE Pay
日本でお馴染みのメッセージアプリ「LINE」でキャッシュレス決済が可能なLINE Payですが、LINE Payは2018年8月1日より、店舗への導入の際にかかるQRコード決済の手数料を3年間ゼロ円にする事を発表しました。
LINE PayでQRコード決済が可能な決済方式には「LINE Pay据置端末」「プリントQR」などがありますが、いずれも2021年7月31日までは決済手数料が無料となっています。
なお、2021年8月以降は2.45%となりますが、それでも他の決済アプリの決済手数料と比べると比較的割安なので、長期でQRコード決済の導入を考えている人には向いているかもしれません。
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
LINE Pay | 0円(2021年8月以降は2.45%) | 0円(LINEPay据置端末の場合、2019年7月以降は1,500円/月) |
ユーザー側から見たLINE Payのメリットについてはこちら!
楽天ペイの手数料
出典:楽天Pay
楽天グループ傘下の楽天ペイメント株式会社が運営する「楽天ペイ」のQRコード決済は、決済手数料が一律3.24%となっています。
出典:楽天Pay
楽天ペイの決済に必要なのはプリントされたQRのみであり、レジにQRを設置すればすぐに利用する事ができます。
なお、楽天ペイによる売り上げは、入金用の銀行口座を楽天銀行にしておけば、365日いつでも決済の翌日に入金されるといったメリットもあります。
また、ユーザー側は楽天ペイを利用すると「楽天ポイント」を貯められるメリットもあるので、楽天ポイントなどもよく利用しているようなユーザーにリーチする事も可能でしょう。
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
楽天Pay | 3.24% | 0円 |
OrigamiPay(オリガミペイ)の手数料
出典:Origami Pay
株式会社Origamiが提供しているQRコード決済アプリ「Origami Pay」ですが、Origami Payの導入で必要となるのは決済手数料0〜3.25%のみであり、その他の初期費用や月額費用などは一切かかりません。
出典:Origami Pay
なお、Origami Payは国内の加盟店舗が145万ヶ所に拡大しており、なおかつ店舗でiPadを所有していれば、中国の主要なQRコード決済アプリの「アリペイ(支付宝)」も利用する事ができます。
なので、中国のアリペイユーザーも集客していきたいような店舗であれば、Origami Payとアリペイを同時に申し込むのも良いでしょう。
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
Origami Pay | 0%〜3.25% | 0円 |
ユーザー側から見たOrigamiPayのメリットについてはこちら!
pring(プリン)の手数料
出典:pring
個人間でお金のやり取りも可能なQRコード決済アプリの「pring」ですが、pringの決済手数料は0.95%と、業界最安値の水準を確立しています。
さらに、初期費用や月額費用、振込手数料まで全て無料な上、売上金は翌営業日に自動入金されるという店舗側にとって非常に優しい設計となっています。
出典:pring
ですが、pringは昨年2018年3月に正式リリースし、その後の同年6月に加盟店の募集を開始したばかりという事もあり、まだまだ使えるお店や加盟店が少ない点がデメリットです。
pringを決済に利用できる加盟店舗も現状公開されていない為、決済手数料は安価なものの、導入後にpringで支払いをするようなユーザーがどれほどいるのかは不透明となっています。
なのでpringは、利用ユーザーの有無に関わらず、とりあえず長期的に安価なコスト感でQRコード決済を導入したいと考えている店舗に向いていると言えるでしょう。
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
Pring | 0.95% | 0円 |
PayPay、LINE PayならQRコード決済にかかる手数料が無料!
以上、計5つのQRコード決済アプリの手数料を比較してきましたが、その中でもPayPayとLINE Payは2021年まで手数料が無料となっています。
もちろん、QRコード決済の魅力は決済手数料の安さだけではありませんが、PayPay、LINE Payはいずれも既に多くのユーザー基盤を抱えています。
Forbes JAPANによると、4月8日にヴァリューズによって発表されたPayPayの利用動向にて、PayPayの月間利用ユーザーがおよそ600万人に達していた事が発表されました。
※参考:「100億円キャンペーン」はどれくらい効果があったのか? PayPayの利用動向を調査会社が発表
なお、LINE Payも、月間アクティブユーザーが7500万人存在するLINEのおよそ半数である3,000万人以上が登録しているとされています。
さらに、両者はそのポイント還元率もキャッシュレス決済アプリの中で最大級となっている為、利用者の金銭的インセンティブも高いと言えるでしょう。
なので、PayPayとLINE Payは今かなりアツいQRコード決済だと言っても過言ではないのではないでしょうか。
PayPayの手数料や導入のメリットについての詳細はこちら!
QRコード決済を導入するまでの流れ
QRコード決済を導入するまでの流れは各決済アプリによって異なりますが、基本的には決済サービスを提供する企業へ登録申請を行い、審査を通過すれば利用できる形となります。
QRコード決済導入の為の大まかな流れ
- 1.登録申請
- 2.加盟店登録の為の審査
- 3.審査が完了し、端末やアプリ、QRコード等の設置
なお、QRコード決済の導入に関する詳細は各企業の公式サイトで確認してみてください。
QRコード決済を導入する際の手数料まとめ
QRコード決済アプリの手数料まとめ
- QRコード決済は初期費用が比較的少なく済み、現金の管理コストを下げられるメリットがある
- PayPayやLINEPayなら決済手数料も2021年まで無料
以上、QRコード決済の導入は、他のカード決済等よりも比較的安価なコストでできる他、お得なキャンペーンやポイント還元による集客にも期待できるでしょう。
特にPayPayやLINE Payは決済手数料が2021年まで無料となっているので、キャッシュレス決済の導入を検討している方はまずそれらの決済アプリから導入してみるのも良いでしょう。